

ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)について
ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は、スーツケースの製作から始まりました。
もはやバッグの定番となったルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の歴史は、木箱の製造と荷づくりの見習い職人として働いていた創始者が1854年に独立した時から始まります。
19世紀のフランスの主な移動手段は馬車でした。旅行に行くとなると長期間の滞在になるため、大量の荷物を整理して運ぶ必要がありました。
当時の上流社会のファッションといえば、生地をたっぷりと使用したものが多かったので、荷造りをするのにも一苦労でした。そのため荷物を運ぶためのスーツケースと、荷物を整然と収納できる荷造り職人が必要だったのです。
この時一般的に利用されていたスーツケースは丸型だったのですが、スーツケースを積んだ時にできるデッドスペースを解消するため、隙間なく高く積めるように平らな長方形のタイプのスーツケースを考案しました。
やがて移動手段が馬車から船や汽車になるとより多くの荷物の運搬が可能となったため、ヴィトンのスーツケースは評判を呼ぶことになります。さらに持ち運びがしやすいように、重量のある革から軽さのあるコットンに変更して防水加工をプラス、機能性を考えて中に細かい仕切りを置いたグリ・トリアノン・キャンバスは、丈夫で使い勝手が良いと話題になり、旅行には欠かせないアイテムとして上流階級の間で確固たる地位を確立しました。
優れたデザインは偽造防止の役割
ヴィトンというと、ほとんどが革製品ですが、始めは無地の布地を使用していました。
しかし、注目されていたヴィトンのスーツケースはすぐに模造品が出回り始めたため、定期的に布地を変更するようになります。1988年にはチェス盤をモチーフとしたベージュと茶のダミエキャンバスを発表。
またたく間に人気となりますが模造品の問題には相変わらず頭を悩ませていました。現在でもダミエラインは人気があり、従来のデザイン以外にも白とグレーのダミエ・アズールラインや、黒を基調としたダミエグラフィットなども好評です。
ヴィトンの定番ともいえるモノグラムは、1896年から歴史が始まります。ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)を表すLVと、日本の家紋にインスパイアされた花の模様を取り入れることで、高いデザイン性と共に偽造防止の役割を果たしています。ヴィトンの優れたデザインは模造品対策の歴史とも言えます。
ヴィトンは時代に合わせて変化していきます。鉄道や道路が整備されて自動車が普及すると、旅はより身近なものになりました。1959年にソフトキャンバスが開発されると、スーツケースを利用するまでもない短期の旅行に合わせた鞄や、旅先での外出に使える小ぶりバッグや財布などが発表されます。
ヴィトンはあらゆる角度からの利便性を追求した結果、余計なものが排除されて、ブランドをコピーから守ろうと試行錯誤を繰り返したことで、あの洗練されたデザインが生まれたのです。
正規店一覧
総合ブランド買取査定店舗ランキング
